今日は女の子の節句
ひな祭り
私には息子しかいないので
ずっとお祝いはしていませんでした
ただ　ちらし寿司とはまぐりのお吸い物の日

過去にひな祭りにあった出来事
記憶のカケラが…

四半世紀以上前のこと
3月3日　夕方
東京駅東海道新幹線ホーム
ここに私はいた

この日のお昼すぎに
彼から電話が来た
「今日の新幹線○号で東京に帰るから
　到着ホームで待っていて欲しい」
と言われた

彼は大学の友人達と京都へ卒業旅行中だった
予定通りの新幹線で東京に戻ってきた
ホームにいた私を彼が見つけると
彼は友人たちに私を紹介した
「彼女の○○」
旅行中にいろいろ話をしていたようで
皆がニヤニヤしながら
「よろしくね～」と言ってくれた
彼らはホームで解散

彼と私はいつもの街へ戻った
「お土産あるんだ　時間ある？」
「あるよ」
と言うと　なぜかラブホテルへ
私の問いに「いいから　いいから」としか言わない

促されるまま部屋に着くと
渡されたもの綺麗な貝殻　京紅
「今直ぐに付けて欲しくて」と照れる彼
「少しの水で溶いてつけるらしいよ」
言われたように　つけてみた
紅花の綺麗な紅色になった　私の唇
「いいね」と言ってくれた

「でも　直ぐに落としてしまうよ」と言って
キスをしてきてくれた
「今日は女の子の節句すだね」
「?」
あまりにもダジャレがひどすぎて笑った
笑いながら怒ったふりをした　彼は
「○○の貝をこうしてやる〜」と言って
二人快楽へと落ちていった

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