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過去の恋愛体験や思い、家族、終活、シャンパンなど、取り留めのない世迷言。


続き

吹雪が増々強くなってきた
屋根があったおかげで雪で濡れることはなかった
でも風が冷たかった

私を弄ぶ彼に
「もうそろそろ部屋に戻ろう」
「この先の続きしたくなったの?」
彼の手つきが激しくなった
「ちっ ちがうよ お夕飯の時間だから…」
「お部屋で頂けるんでしょ 
 着替えていないと お互い困るでしょ!」
と言うと
「そうだね」と素直にうなずく彼

部屋に戻り 身支度を整えた
彼はカメラの手入れを始めた
私はボーっと窓越しに吹雪を眺めていた

仲居さんがお料理を運んできてくれた
「奥様はなにかお飲み物は?」
と言われた 私はきっと不思議そうな顔をしたかも
彼が慌てて
「ビール2本で」
仲居さんが席を外すと
「今日ここでは 俺の奥さんだからね」
「どういうこと?」
「宿帳に妻 ○○と書いたからさ」

そう言われて 本当に嬉しかった
「じゃあ △△ ○○ という名前なのね 私」
「そうだよ 俺の妻だからね
 あと 新婚の設定だからね」
にわかな新婚夫婦
こうなるといいなぁ と思った

夕食が済むと 仲居さんから
大浴場も良いと聞いた 

先に彼に大浴場へ行ってもらい その次に私が
帰ってくると部屋にはお布団が敷いてあった
隣同士ぴったりと

「俺がつけたんじゃないよ 仲居さんだよ!」
悪い事して言い訳する子供みたいに言った
「夫婦となるとこうなるんだね」と私が笑った

「さぁ 奥様こちらへ」と言ってお布団へ誘導
「はい あなた」と私も合わせた
「新婚夫婦なんだからね 何も気にすることはないんだから」
と言って私を抱きしめた

果てては求め合いを何度繰り返しただろうか
覚えていない
抱き合ったまま眠り 朝を迎えた
吹雪はおさまり 朝日が眩しかった

「さぁ 奥様 朝湯いっしょにどう?」と言って
目覚めの口づけ
「嬉しいわ あなた」
朝靄の露天風呂へ
最後の にわか夫婦で入った

ふっと 我に戻ると帰宅中の電車の中
思い出していた事や内容で 恥ずかしくなった

まだ あの旅館はあるのだろうか…

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アラフィフ女性
人生を振り返り、終活活動を模索中。
独りよがりなことをつぶやいています。

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