
花火大会が様々なところで行われる時期ですね
特に東京は多いかも
規模は小さくてもね
若い時はよく見に行っていた
浴衣を着てね
今ほど我慢できない暑さではなかったからね
あと若かったからかもしれない
思い出された 花火大会での記憶のカケラ
その時つきあっていた彼の地元の花火大会
花火大会デート
お弁当持参で浴衣で来てねというリクエスト
当日は天気も良く 花火大会は確実に開催される
私はお弁当作りに勤しんでいた
あとは浴衣に着替えようとした時
電話が鳴った 彼からだった
今さっき 家の階段で足を踏み外して 足をひねって痛いと
だから待ち合わせは彼の家に来て欲しいという連絡だった
でもお弁当と浴衣はそのままでと念を押された
ちょうど彼の両親は親戚の法事で家を空けていた
安心して彼の家へと向かう
花火大会に向かう人波に逆行して
彼の家に着くと出迎えてくれた
左足首が赤く腫れていた
「本当に今日はごめん」
「足首だけで済んだの?他は大丈夫なの?」
「うん 足だけだから 本当にごめん」
「浴衣似合ってるよ 着て来てくれてありがとう」
照れる私 そして二人でリビングへ
「今日はお酒はダメだからね」というと
「うん わかった」と怒られた子供みたいにシュンとした
すると「お腹すいた お弁当食べたい‼︎」
怪我をしているのは足なのに
「食べさせて 俺 怪我しているから」
「手は大丈夫なはずでしょ?」
家という他の人がいないからかも
彼のわがまま坊やが炸裂していた
「しょうがないですね〜」と幼い子供に言うように言った
ただ 食べっぷりは子供ではなかったけど…
家の外からドーンドーンと音が響き始めた
花火大会が始まった
花火の火薬が飛び出し
破裂して様々な炎色反応による花を咲かせる
ただ 音だけ
「近くのアパートが建つ前は見えたけど 今は見えないんだ」
「音だけでも十分だよ」
「本当にごめん」と言って抱きしめてくれた
本当に これだけでも十分嬉しかった
でも彼はこれだけではすまなかったみたいだった
帯の結び直しには苦労したけどね…
そんな記憶のカケラが出てきた
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