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過去の恋愛体験や思い、家族、終活、シャンパンなど、取り留めのない世迷言。


今 ペルセウス座流星群の極大の時期
東京では見えないかも…
だって明るくて 
空の視野が狭いから

いつ以来から見ていないのだろう…
ベランダに出て夜空を見上げた
雲に覆われている
そして地上からの明かりが
雲に反射している 
そう 空が白っぽい 無理だねと思ったら
記憶のカケラが出てきた

四半世紀以上前のこと
その時の彼から
「暖かい洋服を持ってきてね
 そして ブランケットもあればいいなぁ
 大きな魔法瓶にいっぱいの熱い珈琲もお願いね」
この時は真夏の時期
私の頭の中は『?』でいっぱいになった
ドライブだよね?と疑問に思いながらも準備した

待ち合わせも夕方だった
車に乗ると
キャンプですか?というほどの荷物
「何処に行くの?」と尋ねても
「着くまでのお楽しみ」と言って教えてくれなかった
東京に隣接した県の山の方へ向かった
途中のサービスエリアで夕飯を食べた
とあるインターを降りて
ひたすら山に向かう道へ走っていった

もう辺りは真っ暗になった
段々と街灯も減っていている
車のライトもハイビームのまま
行き先もわからないままで不安だった

「ここから山道が続くからね」と彼が言う
ひたすら山道を登って行った
段々気温が下がっていろことを感じた
どれくらいの標高だったか忘れてしまったが
かなり高いところまで来ていた

山道からひらけた場所に着いた
「これからは明かりをつけないからね
 暗さに目が慣れたら教えてね
 それから 車の外に出ようね
 あと もう上着着た方がいいね」
ちょっとしてから私の目が暗さに慣れた
「じゃぁ 外に出よう」
外に出たら 草が夜露で濡れていた
「冷たい!」と言ったら笑われた

「ゆっくりと真上を見てごらん」
私はゆっくりと真上を見上げた
真っ黒な空におびただしい数の星
視野の片隅にはすぅっと通り過ぎた光
「これって 流れ星?」とはしゃぐ私
「そうだよ 初めて?」
「うん!」
「これからもっと見えるからね」
「ここにシートを敷こう
 シートに寝転がって真上を見ると視野が広がって
 より多くの流れ星が見えるよ」

シートに寝転がりながら真上を見る二人
「あのペルセウス座の付近から放射線状に流星が降り注ぐからね」
物知りな彼からレクチャーを受けながら
ひたすら天体ショーに見入っていた

でも体が冷えてきた
暖かい珈琲で温めながら…
でも冷えてくると
「こっちへおいで」と私を抱きしめてくれた
段々息遣いが早くなってきたけどね

そんな記憶のカケラが出てきた
もうあの場所への行き方も忘れてしまった
きっともう行けないだろうね
私の記憶の中だけだね
懐かしいなぁ


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アラフィフ女性
人生を振り返り、終活活動を模索中。
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