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#ファーストデートの思い出
記憶のカケラたちがいっぱい出てきた
私自身の初めての二人っきりのデート
初めて付き合った彼とだった
初めての勇気を出しての告白後
彼からの返事をもらった日の事
彼から
「今度の土曜日にデートしようよ」
学生だった私は
「午前中 2つ講義あるの 午後からでも良い?」
「もちろんいいよ
終わる時間から余裕を持って15時に◯◯で待ち合わせ
難しいかなぁ どうだろう?」
「大丈夫だと思う」
今だとメールやLINEで簡単に済む話
この頃は一般的に携帯が普及していない時期
しっかりと場所と時間を認識し合わないと会えなくなる
当日 私は午前中講義を受けてからいつものように
友人たちとお昼を食べ
待ち合わせの駅へ向かう
学校が遠かった私 でも行き慣れた通学の電車のなか
ドキドキを抑えながら音楽を聴いて落ち着かせていた
でも約束の時間と距離が近づくほど
ドキドキと不安が襲いかかる そして緊張してきた
もう音楽の効果はなかった
待ち合わせ場所に15分くらい前に着いた
緊張感がピークに
いっぱい深呼吸していたと思う 落ち着かせるために
初めて会う人でもない
バイト先でいつも顔を合わせているのに…
ただ二人っきりで待ち合わせして会うことが初めてだった
ただのシチュエーション違いだけなことなのに…
時計を見るたびにまだ時間じゃないことを確認
「あれ? 早いね」と彼
約束の時間5分前に現れた
「待っていようかなぁと思っていたけど
逆に待たせちゃったね ごめんね」
「ううん ただ私が早く着いただけのことだから」
「◯◯ちゃんは待ち合わせに遅れないタイプなんだね」
「今日がたまたまかもよ」と笑ったらなぜか緊張感が和らいだ
「バイトでも遅れること見たことないなぁ
やっぱり真面目なんだね 良いことだよね
◯◯ちゃん 何したい? なんでもいいよ」
「そうだよね 私なんにも考えてなかった
待ち合わせのことばかりで頭がいっぱいになってた
男の人と二人っきりって初めてなんだ
普通はどうなのかなぁ 教えて」
「じゃぁ 映画でもどう?」
彼のジーンズの後ろポケットから
縦に折りたたまれた『ぴあ』が出てきた
この当時エンターテイメント情報誌といえば『ぴあ』だった
待ち合わせた駅周辺の映画館の情報を見た
「あっ これテレビで宣伝していた」と指差した
続く
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