仕事帰りに　デパートに寄った時のことです
アクセサリー売り場に　あまり見かけない　
男の人達が　目立ちました
あぁ　彼女への　クリスマスプレゼントだなぁ
『頑張れ！』と息子を見守るような気持ちが…
芽生えてしまった（笑）

記憶のカケラが…　
あれは初めて付合った彼氏との
初めてのクリスマス・イヴ

付き合いだして3ヶ月位
二人とも大学生だった
この頃は　手を繋いだり　
ハグするまでの関係だった

時代はバブル
街中には　山下達郎の『クリスマス・イヴ』が流れていた

世間は高級ブランド店に
同じものを求める　長蛇の列
大人たちは　浮かれていた

高級イタリアン　フレンチのお店が
1〜2ヶ月前には予約でいっぱいだった

今はなくなった　赤坂プリンスや
近隣の高級ホテルは　ラブホ状態だった（笑）
どれだけ男性が女性にお金をつぎ込んだかが
女性の価値を決めていた　変な時代

大学生の二人には全く関係無かった
普通のお店で　夕食を楽しむ
二人で一緒に過ごすという
ごく普通のことが楽しかった

夜の公園のベンチで話をする
これだけで　十分幸せだった

寒くて　二人で手を繋いでいるだけで
本当に　暖かく感じた

私から彼へ　クリスマスプレゼント
一緒に選んだ毛糸で作った　
長めのマフラー　アラン模様のマフラー
（頑張ったんだ　本当に…　わかっているよ　昔の私）
彼の細く長い首に　ぐるぐる巻にして
何重になったんだろうか？
あまりにも　もこもこになって
大笑いの二人　

続く

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