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過去の恋愛体験や思い、家族、終活、シャンパンなど、取り留めのない世迷言。


いつもの映画鑑賞
始まる前のロビー内のソファー
一人分離れたところに一組の若いカップル

どうやら彼氏が見たい映画を見るみたい
彼女は不安なのか不満からなのか
頻りに 「ねぇ 私のこと好き?」 と聞いている
ここに来る前に口喧嘩でもしていたのだろうか
彼氏はこれから見る映画のパンフを見ながら
「あぁ」 と素っ気ない
でも懲りずに彼女は同じことを聞いている

そんなやり取りを見聞きして出てきた
思い出のカケラ
若い時の私も「私のこと好き?」と聞いたことはある
付き合ってくれた彼氏たちは
「もちろん」
「好きだよ」
「当たり前じゃないか」等言ってくれた
でも初めての彼の時はその言葉に浸れた

初めての破局後
今までの言葉が意味を無くした
そこからなんだろう
「私のこと好き?」の答えについて
疑問を感じ始めたのは…
寂しいことなんだろうね
そう言ってくれても 
数分後
数日後
数ヶ月後
数年後には
変わってしまうものだから…

長い間生きてくると
「私のこと好き?」と聞くこと自体が怖くなった
その答えが意味をなさないことを知ってしまったから
だから聞かない
私への情けのために言ってくれることも辛いしね
これ以上傷つかないように…
自己防衛のためにも…

「好きだよ」とは言えても
素直に「私のこと好き?」と聞けるのは
若さゆえなんだろうと思ってしまった
なんとなく 羨ましく感じてしまった


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