
ある平日 とてもいい天気
お昼時間も取れそう
外でランチしようと出かけた
信号の近くで青信号になるのを待っていると
ある親子が一方通行の標識を見ている
母親が幼い子供に説明していた
手振りを交えながらこっちからこっちにしか行けないのよってね
微笑ましかった
ふと 二ヶ月ほど前の記憶のカケラが出てきた
同級生たちとの集まり
二次会でのカラオケ
誰かが歌っているが 歌っている本人以外は
誰かと話をしている
家族のこと 子育て 進学 介護
健康のこと…
様々な内容について話していた
でもある曲が流れた
『巡恋歌』
この歳までに誰しも成就できなかった恋がある
集まった男女すべてが 大合唱
リアルタイムで聞いていない世代だけど
いい曲はみんな好きなんだと思った
歌詞にも出てくる一方通行な想い
淡い恋心と言うよりも
振り回されて 怒りの気持ちも芽生え
男女問わずリアルな感情の歌
だから心に響いているんだろう
私もそうだった
思い浮かぶ顔がチラホラ
この曲の大合唱が終わると
「こんな恋はもうしたくないし もうできないよなぁ」
「つかれるよね 無理だよね」
「若いうちだけだよね」
などという言葉たちが出てきた
「そうかなぁ 今だから私したいなぁ」と私が言った
私の事情を知っている同級生たち
馬鹿にされるかと思った
でも違った
「お前は頑張った だから良いと思うよ」
と励ましてくれた
「でも相手はいないんだぁ」と笑うと
「周りには既婚者ばかりだからなぁ」とか
「それは自分で頑張れ」といわれた
この歳でも恋がしたいという
絵空事みたいな発言にたいして
馬鹿にしない同級生たち
救われている
一方通行過ぎる想い
まだいいの?
もう少しだけ夢見たい
良かったら下記のボタン
どれか押してくれると嬉しいです
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村