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過去の恋愛体験や思い、家族、終活、シャンパンなど、取り留めのない世迷言。


実家にある古い私の思い出箱
あえて見ないように過ごしていた
何十年も…

ふと手にしてしまった
その中身に好きな写真が
何てことのない寂しい色の砂浜
一気に記憶のカケラが出てきた

季節も今頃だった
「明日は曇りの予報だから海に行こうよ」
「えっ海水浴?」
「泳がないけどね でも小さなタオルは持ってきてね」
「何するの?」

近県の海
お盆を過ぎて砂浜には
夏の賑わいが過ぎ去って
海に入っている人もいない
きっと海月がすぐそこまで来ているから…

海の家も静かだった
閉めている店もあった
ただ海の匂いだけが
夏のままだった

砂浜を二人で歩く
砂に足を取られながらゆっくりと
「ついこないだまできっと人で混んでいただろうね
 ゆっくりとこんな風に歩けなかっただろうね」
「確かに そうだよね」
「泳ぎたかった?」
「ううん だって海月に刺されたくないもん」
「そうだよね」

曇った空と暗めな海の色
海に触れると少しひんやりとした
「もう夏も終わりの準備だね」
「そうだね」
その部分を彼は見たかったらしい
気づくとシャッターを切っていた
夏の終わりの始めを切り取っていた

ただ打ち寄せる波の音がよく聞こえ
ゆったりとした時間の流れを感じていた
ウトウトするほどに…
曇り空でも日が傾きを感じ
地元へ戻る
砂をタオルで払って

帰りの電車内
少し赤い頬と鼻の頭
日差しはまだ夏の名残が…
指摘されて 二人で笑った
気がつくと彼の肩にもたれたまま寝ていた

ただただゆっくりとした時間を過ごした
そんな記憶のカケラが出てきた
写真だけだとなんの変哲もない一枚

あんなにゆっくりとした時間
あれからいつしたのだろうか思い出せなかった


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