夏休みも終わり
学生時代の特権
でも9月からはいつも通りになるだけ
人によっては戻りにくい人もいる

9月の初めにあったとても古い記憶のカケラ

高校だった頃
久しぶりのクラスメイト
その中でもそれほど親しくないのだけれど…
この夏休みに大人に近づいた
自分は大人なんだと自負したい人の話を聞かされる
面倒と思えた

私の感情の中には
なぜ　そんなに早く大人になりたいの？
いやでもこれから先は大人の時間ばかりなのに…
子供と呼ばれる時間は短いのに
そう思っていた

世間は違っていて
早く大人になりたい
同級生達よりも早く大人になって
私は俺はすごいと言いたがっていた

気持ちのない返事で
「そうなんだ　すごいね」と思ってもいないことを言うと
相手は喜んで去っていった
馬鹿馬鹿しい
こんなことが大人というのなら
私はなりたくないと思ってしまった

そういった部分どんな年月が経っても
変わらないみたいだ
不思議なものだね

ちょっと前に学生時代にあれだけ
大人びたことをしきりにしていた子
今は若返りに一生懸命だった
今度は誰よりも若く見られたいそうだ
皮肉なものだねと笑ってしまった


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