
ほぼ毎月訪れる場所
長年通っている美容室
今日はいつもより長め
美容師さんはいつもの人
20年来ずっとお願いしている
いつも美容師さんにお任せ
唯一お願いしているのは
手入れが楽であることだけ
今日も様々なことを話しながら過ごす
会話の流れで
「俺一番大切なのは自分だよ
二番目は子供だね」
「そうなの?」
「だって俺を大切にしなかったら
子供を大切にできないだろ」
「そうだね でも私は自分が嫌い」
「何で?」
「今までは見てくれや 今は年齢なんかで判断されてきて
ずっと否定されてきたからね だからかなぁ」
「そうかなぁ 周りにいた人たちが変なんだよ
人を見た目だけで判断するなんて子供がすること
大人になっていない奴らなんだよ
人の部分を見ることができない奴らが多かったんだね」
「でもそれが現実なんだよ まぁ中身も私悪いけどね」
「そうかぁ 毎月会っているけど
もしも悪い奴だったら
きっと来店してくれなくてもいいと思うから」
「それじゃあ 商売にならないでしょ!」
「言っただろう 俺が一番大切だって
大きな声では言えないけど 客選ばせてもらっている」
「ええっ そうなの? 知らなかった」
「選ばせてもらってるからというわけでもないけど
お客さんそれぞれに最適なスタイルを作ってる」
「それはわかる だからいつもお任せなんだけどね」
「うん お任せは実はプレッシャーでもあるけど
任せてもらえている信頼感は嬉しいから頑張れるんだ」
「こちらも嬉しいよ」
「だから○○○さんも自分が嫌いなんて言わないで
ナルシストの俺みたいになるくらいになりなよ」
「あぁ そこまでは無理だよ」
出来上がりを鏡越しに確認
「少しずつでいいから好きになれよ 自分のことを」
「うん なれるかなぁ」
「大丈夫 髪のスタイルは俺が作ったんだぜ」
二人で大笑いした
「そうだよね じゃぁ また来月ね」
スタイルと背中を押されて帰宅した
でもまだすぐには無理そうだ…
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